DFMEA と PFMEA の違いとは?
DFMEA(設計FMEA)は製品設計の潜在的な故障モードを分析し、 PFMEA(工程FMEA)は製造・組立工程の故障モードを分析します。 どちらもAIAG-VDA構造に従い、同じアクション優先度表を使いますが、範囲・担当・検討する原因が異なります。
DFMEA と PFMEA の早わかり比較
| 項目 | DFMEA(設計) | PFMEA(工程) |
|---|---|---|
| 分析対象 | 製品設計 | 製造・組立工程 |
| 故障の焦点 | 機能や要求を満たさない設計 | 仕様どおりに製品を作れない工程 |
| 一般的な担当 | 設計・製品エンジニアリング | 工程・製造エンジニアリング |
| 故障の原因 | 設計上の弱点 | 4M+E:人・機械・材料・方法・環境 |
| 主な入力 | 境界/ブロック図、Pダイアグラム | 工程フロー図 |
| タイミング | 設計初期段階 | 設計確定後・量産前 |
DFMEAとは?
設計FMEAは、設計上の弱点によって製品が意図した機能や要求を満たせなくなる仕方を検討します。設計をまだ安価に変更できる初期段階に実施し、 設計チームが担当します。入力には通常、境界図、機能分析、パラメータ(P-)ダイアグラムが含まれます。
PFMEAとは?
工程FMEAは、製造または組立工程が設計を意図どおりに作れなくなる仕方を検討します。原因は4M+E(人・機械・材料・方法・環境)を軸に整理し、 工程・製造チームが分析を担当します。主な入力は工程フロー図です。
DFMEAとPFMEAはどうつながるのか?
両者は競合ではなく補完関係です。通常はDFMEAを先に行い、その出力(例:特別特性や重大度評価)がPFMEAの入力として引き継がれます。 両者を結び付けておくことで、設計リスクが工程で管理されない空白を防げます。どちらもAIAG-VDAの7ステップ手法と同じ重大度・発生度・検出度の尺度を用いて アクション優先度(高/中/低)を算出し、これは従来のRPNに代わりました。
よくある質問
- DFMEAはPFMEAより先に行いますか?
- はい。DFMEAは通常、製品設計の段階で実施し、PFMEAは設計が固まった後、量産開始前に続きます。DFMEAの出力(特別特性など)がPFMEAの入力になります。
- DFMEAとPFMEAは同じ評価尺度を使いますか?
- どちらもAIAG-VDAの重大度・発生度・検出度の尺度と同じアクション優先度(AP)表を使います。評価基準は文脈が異なり、DFMEAは設計原因を、PFMEAは工程原因を評価します。
- 各FMEAは誰が担当しますか?
- DFMEAは設計・製品エンジニアリング、PFMEAは工程・製造エンジニアリングが担当します。どちらも部門横断のチーム活動です。
- MSRはDFMEA・PFMEAとどう関係しますか?
- FMEA-MSR(監視とシステム応答のための補足FMEA)は、稼働中に故障を検知して応答するシステムについてDFMEAを補完し、S/O/Dの代わりにS/F/M尺度を使います。
関連記事: FMEAとは? · AIAG-VDA FMEA:7ステップ · RPNとアクション優先度(AP)
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