FMEA:RPNとアクション優先度(AP)
アクション優先度(AP)は、重大度(S)、発生度(O)、検出度(D)の組合せを AIAG-VDAアクション優先度表で参照して決まり、高・中・低を返します。これは旧来の リスク優先数(RPN = S×O×D)を置き換えます。
段階的な手順
- 1
重大度(S)の評価
故障影響の重大度を、AIAG-VDA重大度表に従って1(影響なし)から10(警告なしの危険)まで評価します。
- 2
発生度(O)の評価
現在の予防管理を考慮し、故障原因が発生する可能性を1(非常に低い)から10(非常に高い)まで評価します。
- 3
検出度(D)の評価
現在の検出管理が顧客に到達する前に故障を捉える可能性を、1(ほぼ確実に検出)から10(検出不可)まで評価します。
- 4
アクション優先度の参照
S/O/D組合せをAIAG-VDAアクション優先度表で参照し、高・中・低を得ます。これは旧来のリスク優先数(RPN = S×O×D)を置き換えます。
- 5
高・中から着手
高、次いで中の項目の改善処置を優先します。低は正当な理由がある場合のみ処置します。処置後に再評価し、優先度が下がったことを確認します。
APがRPNを置き換えた理由
リスク優先数はS × O × Dを1〜1000の単一の数値に掛け合わせました。問題は、非常に異なるリスクの様相が同じRPNを生み得て、 重大度の高い項目が低い数値の後ろに隠れ得たことです。アクション優先度は代わりに重大度に最も大きな重みを置き、固定の表を 用いて一貫した、説明可能な優先順位を与えます。だからこそRPNに代わって採用されました。
よくある質問
- FMEAのアクション優先度(AP)とは?
- アクション優先度は、FMEAのリスクを優先順位付けするAIAG-VDAの方式です。重大度 × 発生度 × 検出度を掛けてRPNを出す代わりに、S/O/D組合せを表で参照して高・中・低を返します。
- アクション優先度はRPNより優れている?
- APはRPNの主な弱点を補います。非常に異なるリスクが同じRPNになり得た一方、APは重大度に最も大きな重みを置き、一貫した、説明可能な優先順位を与えます。だからAIAG-VDAハンドブックはRPNをAPに置き換えました。
- 高・中・低は何を意味する?
- 高は処置が必要、中は処置を検討すべき、低は処置が任意であることを意味します。どの水準でも各判断の根拠は文書化すべきです。
- QSA Hubはアクション優先度を自動計算する?
- はい。重大度・発生度・検出度を入力すると、QSA HubがAIAG-VDA表からアクション優先度を直接算出します。FMEA-MSR(S/F/M)にも対応します。
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